交通事故はトラブルになりがち。
ここでは、交通事故でもめてしまったときに弁護士に相談し、解決できたという体験談をご紹介します。
交通事故の体験談
自分が交通事故に遭ったのは、工場に勤務していて変則的なシフトのために早朝の5時半ごろに自転車で通勤していたときのことです。
後方から車のライトが見えてこちらと同じ進行方向を向かっているのが分かりましたが、信号機のない横断歩道を直進でそのまま渡っていたした。
するとその自動車は左折してきて、こちらが横断歩道を渡っているのに気づかなかったらしく、横断歩道の真ん中あたりでぶつかってきました。
車は左折するためにするためにスピードを緩めていたので直撃しましたが転倒はせず、数メートルよろけて止まりました。
運転手は直ぐに車から出てきて謝罪してくれましたが、
こちらも会社への出勤途中で交通事故に遭ったら軽微でも警察に連絡し、
会社にも報告するようにされていたのでその通りにしました。
少しして警察と会社の人が現場に来たのですが、どうも車は会社の同僚の所有物らしく、運転手は車を借りていただけのようでした。
警察としては後方から来た車が左折して横断歩道上で接触事故を起こしたので、全面的に運転手が悪いと言っていました。
ところが保険については持ち主ではないのでよく分からないといい、警察から持ち主に来てもらうように言われて持ち主に電話をして来てくれるのを待っていました。
待っている時、最初は何ともなかったぶつけられた右足が痛み出し、ズボンをまくって見ると内出血を起こして痣になっていました。
会社関係者から病院に行った方がいいと言われ、自分は病院に行って後は会社関係者に任せました。
近くの救急指定の和泉中央病院で診てもらうと、骨折はしていませんでしたが強く打撲しているため、一週間の入院が必要と言われてそのまま入院しました。
治療を終えた頃に会社関係者がきて、どうやら保険関係で車の持ち主ともめたという話をしていました。
どうも自分がしてもいない事故で保険を使われるのが嫌なようで、
こちらも自転車だったので過失相殺が適用するだろうから、治療費や休業補償は自費で出すので、保険請求はしないで欲しいというものでした。
会社の人と相談しましたが示談だと後でトラブルになるし、
会社としても正式な手続きを踏んで欲しいと言われたので示談の話を断ると車の持ち主は怒り出し、それなら一切払わないと言い出しました。
どうも飲食関係の仕事をしていて普通の人とは少し違っているようで、会社の人が間に入って交渉してくれましたが全く進展しなかったため、会社の関係している弁護士に相談してみました。
飯田弁護士という方で、警察にも顔が効くので事故についての調書からどうみても相手が100%悪いのに慰謝料を拒否するというのは悪質だとして、飯田弁護士が相手と直接話をしてくれました。
すると今度は相手も接点のある金井弁護士という人を連れてきて、弁護士同士での話し合いまで発展しました。
車の持ち主からすると自分が事故を起こしていないのに自分の保険を使うのは納得できないと言い、慰謝料は運転手からもらえという始末です。
こちらとしては入院費用と会社を休んだ休業補償さえしてもらえたらいいのですが、こちらが悪いような言い方になっているのがどうしても我慢できず、最終的に裁判所での裁判になってしまいました。
しかし警察調書と運転手の証言、そして横断歩道の上で車は左折していたというどう考えても車の方に悪い条件が重なっていたので、
車の持ち主の被害者も自転車に乗っていたのだから過失相殺にすべきだという主張はあっさりと却下され、
弁護士もあまりにも無謀すぎる訴えというのは分かっていたのでこの決まりに従い、車の持ち主に保険請求に応じるように言いました。
最後まで釈然としていなかったのですが、保険での支払いはしてくれてそれで全て解決しました。
事故による後遺症もなく、三日後には退院して自宅療養ができるほど軽症だったので別にこれ以上の不満というものはありません。
しかしいくら保険を使いたくないからといっても、全く悪くないこちらにも責任があるような言い方をしてきたのには、今でも思い出して気分が悪くなることがあります。