通勤途中のバイクが走行中の自転車に衝突した事故の体験談!保険に入っていてよかった

道路は危険がいっぱい

この体験談を書いた人

1. ニックネーム:かえでさ
2. 年齢:50才
3. 性別:女性

交通事故の後始末には、思わぬ落とし穴がある

始まりは何でもないバイクとの接触

その日私は、親戚の家に行くために、最寄り駅まで自転車で急いでいました。

駐輪場の前の通りは、人通りが多く、その間を車がのろのろと抜けていくような、雑然とした道でした。

私は車に気を遣いながら走っていましたが、目の前をバイクが、ブレーキをかけて右に幅寄せしていたのを見て、てっきり右折するのだと思いました。

私もちょうど右折するところでした。のろのろ走るバイクの左側をすり抜け、少し行きすぎてから右折をしました。

そのとき、背後から「あぶない!」という声が聞こえました。

次の瞬間、自転車の後輪に重い衝撃を感じ、私はあっという間に自転車ごと横倒しになっていました。

私が追い抜いたバイクは、実は人通りを避けて、右に寄っただけで、直進しようとしていたのです。

ちょうどスピードを上げようとしたとき、私がその前を右折してしまい、避けきれなかったのです。

横倒しになった私は、自転車と道路の間に左足が挟まり、激痛を感じていました。
腰と背中にも痛みが走り、すぐには起き上がれません。

それでもなんとか起きあがり、自転車を起こそうとしたとき、ヘルメットを被ったバイクの運転手が駆け寄ってきて、「大丈夫ですか?」と声をかけてきました。

バイクの運転手は若い男性で、仕事に行く途中だったようです。

何度も「平気ですか? 大丈夫ですか?」と尋ねて「病院に行きますか?」と尋ねてきたので、「まずは警察に行きましょう」と答えました。

するとバイクの運転手は「では駅前の交番に」と答え、2人で自転車とバイクを押しながら、駅前の交番に行きました。

加害者は好意的だったけど、警察は驚きの反応をした

加害者は、交番の警官に事情を話し、「自分は保険に入っているので、全て被害者の方に任せます」と繰り返しました。

私は警官に「ともかく事故を届けたい」と申し出ました。

警官は私に怪我の様子を尋ねましたが、私が壊れた自転車を押して歩いているのを見て、怪我の程度は軽いと思ったようです。

「バイクは保険に入っているけど、自転車は保険に入っていないでしょう?」と言い出しました。
「もし、バイクが壊れていたとき、その弁償を自費でしないといけませんよ」と言います。

「事故扱いにしてしまうと面倒でしょう。まずは怪我の程度を見てから決めたらどうですか?」

交通事故に遭ったら警察に届け、その後示談にするかどうかを決めるというのが、私が持っていた知識でした。

ところが全く違うことを警官に言われとても驚きました。

でも警官がそう言うのですから、「では病院に行って、診断書をもらってから届けるのでもいいですか?」と尋ねると「別に病院でなくても、家に帰ってお母さんに看てもらってそれで軽そうだったらそのままでいいですよ」と言われました。

どうやら警官は私を学生か何かと思っていたようで、大人とは思っていなかったようです。

警官は私と加害者に住所と名前、電話番号をわら半紙に書かせ、そのまま返しました。

私は言われるままに加害者と別れて家に戻りました。
帰りがけに近くの医者によって診断をしてもらいました。
足首と膝のねんざでした。

家に着いた頃、加害者から電話があり、保険会社に聞いたところ、事故証明がないと保険が下りないと言う事で、やはり警察に届けないといけないようです。
一緒に行きましょう。」と言われました。

ところが、その頃になると、私は全身に痛みが増してきて、特に怪我をした足を床について立ち上がることが出来なくなり、動けなくなってしまっていました。

とても一緒には行けませんので、「少し待ってください、改めて電話します」と答え、電話を切りました。

私はすぐに電話で、管轄の警察署へ電話をし、交通事故の係に回して貰い、交番で言われたことを話しました。
電話に出た担当刑事が、一瞬言葉に詰まっているのがわかりました。

「いえ、事故証明をとってください」と担当刑事は言いました。
「ただ、加害者と一緒に来る必要はありません。

そちらは個別に対応しますので、こちらに来られるときにあなただけでいらしてもらって結構です。」 翌日には、湿布が効いたのか、立って歩けるようになりました。

ところが、今度は胸が激しく痛むようになり、腕を動かす事がつらくなりました。

そこでもう一度医者に行ったところ、レントゲンを撮ることになりました。
整形の医師は怪我の経緯を聞いた後、レントゲンを見て「骨に異常はないですが、おそらく軟骨にひびが入っているのでしょう。

湿布と、胸を圧迫するサポーターを出しておきます。約1ヶ月かかりますから」と言いました。
単なるバイクとの接触。
しかもその直後はちゃんと歩けていました。

しかし結局私は、この交通事故で全治1ヶ月の怪我を負いました。

交通事故の怪我は、ぱっと見よりもずっと重い可能性があることを身にしみて感じました。

弁護士のアドバイス。自動車保険の重要性

翌日、主人に車で警察署に連れて行って貰い、担当の刑事に事情を話して事故を届け出ました。

一方加害者の保険会社からも連絡があり、治療費に関しては治療が終わった時点で病院からの診断書に従って全額支払われること、事故で壊れたものは、書類を送るので書き出してくれれば、こちらから弁償金を算定して送りますと言う事でした。

後になって知人の弁護士に話したところ「ラッキーだったね」と言われました。

「もしその加害者がいい人でなかったら、そのまま逃げられてなき寝入りだったよ」と言う事です。

本来事故直後に交番に届け出たのですから、その場で事故証明を届け出られるはずです。

ところが交番の警官がそれを拒否したので、重要な事故証明が取れなくなってしまいました。

加害者が保険会社に連絡したこと、私が警察に問い合わせしたことがなければ、本当に泣き寝入りになっていたかもしれません。

さらに、弁護士には自動車保険も幸運だったと言われました。

「自動車はほとんど自動車保険に入っているけど、バイクの人は保険に入っていないケースも多いから。

そういう人は事故を起こしても賠償金も治療費も払えなかったりする」そのため、加害者が逃げてしまうケースも多いのだそうです。

私の事件の加害者は、きちんと自動車保険にも入っていたので、事なきを得ました。

事故が起こったことは不運でしたが、その後の処理はうまくいきました。

ただ、問題は、警察が頼りにならなかったこと。どうして交番の警官が事故の届けを拒否したのか未だに理由はわかりません。

こうした事故を軽く考えていたのか、それとも忙しくて面倒だったのか。

私が未成年か、学生だと思って、軽く考えたのか。

いずれにしても、被害者である私自身が「事故証明が必要」という知識がなければ、本当に泣き寝入りになっていた可能性があります。

相談した弁護士は笑いながら「もし弁護士に相談したら、その費用も請求できるよ」と言いました。
(その人は友人だったので、料金は請求されませんでしたが)
もし交通事故に遭ったら、費用のことは気にせず、弁護士に相談した方がいいのかもしれません。

なにぶん最寄りの警官が当てにならないときがあるのですから。